ママ同士でお喋りしたり、心配ごとが相談できたりするマタニティサークルやママサークルのある産婦人科を紹介しています。
安定期に入る妊娠中期から後期にかけて、多くの産婦人科では各種教室やコミュニティサークルが開催されます。
産婦人科を中心としたサークル活動として母親学級やママさんサークルを開いていることがよくあります。出産前後のプレママ・ママさんのためのサークル活動を通して、大事な赤ちゃんをしっかりと育児していく基礎が身に付きます。具体例を挙げてみましょう。
お腹の中にいる胎児が2000g・3000gと育ってくれば、お母さんは自分の体を養う分と赤ちゃんを養う分の食事量を確保しなければなりません。しかも胎児に必要とされる葉酸やカルシウム、アミノ酸、DHAなどの不飽和脂肪酸、亜鉛は必要量を食事から摂取するようにします。
もちろんお母さんの体力・健康を維持するための食事も兼ねていなければいけませんので、普段の食事とは少しメニューが違ってきます。その点を教室やサークルで先輩ママや栄養士の方などから教えてもらうことができます。
胎児の成長過程をエコーなどで診察しますが、その結果を受けてどのような点を注意すべきかを教えてもらうこともできます。現代医学では出産前に胎児のどの気管が成長不良なのかが分かります。そのケアについても医師のアドバイスや看護師さんの協力などが助けになるでしょう。
妊娠9か月・10か月と出産日が近づいてくると、ある程度情報を得ている妊婦さんでも心が不安定になったり、心配事が増したりするものです。でも、同じ境遇にある他の妊婦さんたちとの会話や先輩ママの励ましで、心の支えを得ることができます。また出産までの具体的な心配事や大変な部分を、リアルな体験談で説明してもらうのも安心につながります。
赤ちゃんが生まれたその時から育児が始まります。すると授乳のあげ方ひとつでも分からない事が出てくるかもしれません。赤ちゃんが誤嚥しないような飲ませ方のコツや、夜泣きをした時の注意点や対応の仕方などを事前に知っておくのは大事ですし、またその場で質問できるコミュニティはあった方が安心できます。
これら意外にも母親学級・ママさんサークルのメリットはあります。核家族化が進んだ現代社会では、ともすれば自分の母親にさえアドバイスを乞う事ができないケースもあるのです。
昔であれば家庭にはおじいちゃん・おばあちゃんがいて、新米ママさんが一人ぼっちで悩んでしまうといった環境があまりありませんでした。また隣近所のお母さん方との付き合いからもアドバイスや助けはいくらでも受けられていました。
しかし現代ではご近所付き合いがほとんどありませんし、新米ママさんも両親と疎遠になってしまうケースもあり、とかく孤立しがちな新米ママが増えているのが現状です。それで育児ノイローゼになってしまったり、育児放棄などの悲しい結果も生じています。
両親学級・母親学級・プレママクラスが、こういった問題を解決するキッカケになっています。またここでママ友ができて、困った時に良い助けが得られるかもしれません。
産婦人科などで両親学級・母親学級・プレママクラスなどはよく開催されているので、知っている方も多いでしょう。これらの教室には、その産婦人科で出産をする予定の方が参加をして、母親・父親としての知識を学んでいます。
最初はお互い面識がない知らない人同士が集まる場所ですから、あまり参加したくないという人見知りなママもいるかもしれません。仕事が忙しいママは、時間的余裕がないので行くかどうかも迷うものです。
しかし、産婦人科が開催する各種教室やコミュニティサークルはたくさんのメリットがあるので、時間の都合をつけて参加してみることをオススメします。
産婦人科で開催されている両親学級・母親学級・プレママクラスでは、基本的に妊娠期間中に開催されています。主に行われている教室の種類には次のようなレッスンがあります。
ここでは3つ程のテーマに絞ったレッスンがなされます。
※教室は助産師さんなどが担当します。
対象は妊婦全員で、担当は助産師さんです。
テーマは母乳で育児をするメリットや必要性を説明します。また、適切な授乳の仕方などについても学べます。また生まれたばかりの赤ちゃんの世話の仕方や、困った時の対処法なども教えています。特に沐浴方法は事前に学んでおいた方が良いでしょう。
対象は妊娠9ヶ月の妊婦さんで、担当は助産師さんなどです。
※安産教室でも取り入れられるのですが、マタニティヨーガ教室を行う所もあります。
お父さんへの心構えや、出産前後の妻へのサポートを具体的に学びます。また安産教室の食習慣の改善におけるレッスンで、基本的な栄養学や調理献立に関するヒントを学ぶことができます。
対象は生後・産後3ヶ月~ハイハイまでのあかちゃんとママで、担当にはヨーガのインストラクターが付きます。ここでは骨盤調整とリラックスを目的とした『立位のポーズや座位のポーズやバランスのポーズ』などを行います。
対象はヨーガ教室と同じで、担当に健康運動指導士が付きます。そしてメニューは、体ほぐし・エアロビクス・骨盤体操・筋力トレーニング・リラクゼーションストレッチなどです。有酸素運動やストレッチを行うことで、産後の体力回復や体型改善のためのレッスンを行うと良いでしょう。
対象は生後2週間~1ヶ月前後の赤ちゃんとママで、担当するのは育児支援チームなどの先輩ママさんです。
ここでは親子が楽しく触れ合いながら、実践を持って子育て術を学ぶ教室です。またママ友を作り、交流する場所としても役にたちます。
またインファント(乳幼児)マッサージを学ぶことができる教室もあります。これは世界中で実践されているベビーマッサージで、赤ちゃんの便秘や不眠、夜泣きに効果があるとされています。ママさんのリラクゼーション効果も発揮してくれるスキンシップ法です。
いかがですか、実にいろいろな教室が用意されているでしょう。そこで、自分が通う予定の産婦人科ではどのような教室やサークルが開催されているのか、実際に病院のホームページでチェックし、必要であれば看護師さんや助産師さんに確認しておきましょう。
京都府内にある、パパママのための教室・コミュニティがある産婦人科を紹介します。
![]() |
おすすめ ポイント |
妊婦さん向けのマタニティヨガ教室のほか、母乳外来やベビーマッサージなど、出産後のママ向けの教室・イベントも開催。和気あいあいとした環境なので、気軽にママ友を作ることができると評判。 |
---|---|---|
所在地 | 京都市伏見区醍醐高畑町30-15 |
![]() |
おすすめ ポイント |
マタニティ向けの運動教室を行っており、基本的に無料で参加できる。エアロビクスやヨガなどは、妊婦さんのむくみ対策や出産に必要な体力づくりにも効果的。 |
---|---|---|
所在地 | 京都市右京区太秦垂箕山町13-3 |
![]() |
おすすめ ポイント |
「前中期クラス」と「後期クラス」があり、前中期クラスでは、妊娠初期から中期の体のことや過ごし方、栄養指導、入院準備などについて学び、予定日の近い方とママ友になりやすい。後期クラスでは、助産師さんからお産について詳しく話を聞くことができ、出産を具体的にイメージすることができる。 |
---|---|---|
所在地 | 京都市西京区上桂宮ノ後町6-8 |